フランス、国連総会で「ふて寝」外交 潜水艦の契約破棄に怒り心頭

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パリ=疋田多揚 シンガポール=西村宏治、高野遼=ワシントン、相原亮
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 米英豪による新たな安全保障協力の枠組み「AUKUS(オーカス)」をめぐり、豪州との巨額の潜水艦建造契約の破棄を通告されたフランスの怒りが収まらない。一方で、バイデン米大統領は新枠組みが同盟国全体に利益があると主張し、豪州も中国の台頭を前に必要な措置だとの姿勢を崩さない。

 フランスは契約破棄問題を受けて、歴史上初めての米豪からの自国大使召還に加え、異例の対応で反発を続けている。

 AFP通信によると、バイデン氏が21日に国連総会で演説した際、会場入りした仏代表団は1人だけだった。各国4人まで座れ、多くの国がバイデン氏の演説時に複数の外交官を出席させたのと対照的だった。さらに異例なのはフランスの演説だ。当初、マクロン大統領が事前収録した演説を21日に国連本部で流す予定だったが、急きょ中止。マクロン氏に代わって、訪米中のルドリアン外相によるビデオ演説を後日流すという。

 仏メディアによると、国連総会に大統領が出席せず、自身の演説も流さないのは2005年のシラク大統領(当時)以来。多国間主義を掲げ、国連を重視してきたはずのマクロン氏にとって、国連総会を舞台にした「ふて寝外交」で不満をアピールしている形だ。

 フランスにとって、潜水艦の…

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