中学生の自転車事故、香川県が全国ワースト 登校時が半数近く

堅島敢太郎
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 自転車通学中の中学生の交通事故が昨年、香川県内で56件発生し、人口1万人あたりの発生件数が都道府県別で全国ワースト1位となった。自転車関連の研究者らでつくる「自転車の安全利用促進委員会」によると、香川が全国ワースト1位となるのは2014年の調査開始以来、初めてという。高校生の通学時の事故もワースト4位で、県警は注意を呼びかけている。

 中高生の自転車事故は、全国的に新型コロナウイルスの感染拡大による休校で登校日数が減少したこともあり、前年と比べて2割ほど減った。過去7回の調査でワースト1位を5度記録している群馬は事故件数が前年から約4割減った。一方で香川は前年から2割近く増加し、群馬を抜いて、ワースト1位となった。

 香川県警によると、56件のうち、半数近い27件が登校時にあたる午前7時台に発生しており、大半が自動車との衝突事故。事故の形態としては「出合い頭」が35件で約6割を占め、「すれ違い時」と「自動車右折時」が5件で続く。

 香川で自転車事故が多い要因について、県警の担当者は「自転車利用率の高さ」をあげる。自転車産業振興協会によると、香川の自転車保有台数は約54万台で、1世帯当たりの保有台数は全国上位。平野部が多く、雨が少ないことから、県民に自転車が広く浸透しているとみられている。

 県警は「見通しの悪いところでは確実に一時停止することを意識し、ヘルメットの着用やライト点灯を徹底してほしい」と呼びかけている。(堅島敢太郎)