国、PCB廃棄処理の再延長要請 受け入れの北九州市「遺憾」と苦言

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城真弓、西田慎介
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 北九州市など全国5カ所で国が中心となって進めている有害物質ポリ塩化ビフェニール(PCB)の無害化処理をめぐり、小泉進次郎環境相は22日、北九州市役所を訪れ、今年度末の北九州事業所の処理完了期限を2年延長したいと北橋健治市長に伝えた。北橋市長は「誠に遺憾」と苦言を呈し、「可否は議会や市民の意見を踏まえて慎重に判断したい」と述べた。

 PCBは熱をよく伝え、電気を通さない性質から、かつて変圧器(トランス)や蓄電器(コンデンサー)の絶縁油、潤滑油などに使われていた化学物質。現在は製造が中止され、北九州市など全国5カ所で処理が進められている。処理期限は2014年に1度延長され、北九州事業所での期限は「変圧器類、コンデンサー類」が18年度末、「安定器類、汚染物」が21年度末までと規定。変圧器類は18年度で作業を完了し、施設は解体に入った。

 しかし環境省は、想定以上のPCB廃棄物が見つかったとして、期限の延長や処理態勢の見直しが必要と判断。22日は同様の事業所がある大阪市愛知県豊田市、北海道にも処理の継続や延長を要請したという。

 14年の延長時には北九州市内で住民説明会が74回開かれ、延べ1800人が参加。市は「再延長はしない」などを条件に延長を受け入れた経緯がある。小泉環境相はこの日の要請後、「我々の見通しに甘さがあった。心から申し訳なく思う。しっかりと(地元住民や市民に)説明を尽くしたい」と話し、住民説明会を開く考えを示した。

 PCBは68年のカネミ油症

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