監獄からの極秘リスト、東京に届けた 台湾の政治犯を助けた日本人

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古谷浩一
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 いまや民主主義のお手本のように言われることもありながら、かつては蔣介石の独裁政権下で非情な人権弾圧が行われていた台湾。多くの市民が政治犯として捕らわれ、処刑された時代に、民主化への動きを支援していた市井の日本人たちがいた。あまり語られてこなかったそんな歴史を紹介する特別展が、東京で始まっている。

 「台湾の民主化の道のりは長かった。いろいろな闘争や運動を通して初めて勝ち取ったものだ。人権というもの、自由というものは天から降ってくるものではありません」

 台北駐日経済文化代表処の代表である謝長廷氏は思い入れを込めた調子でそう語り始めた。

 15日に東京・虎ノ門にある同代表処の台湾文化センターで開かれた「台湾国家人権博物館特別展 私たちのくらしと人権」の開幕イベント。かつての民主化運動のリーダーの一人であり、自ら投獄された経験もある謝氏は、台湾の政治犯の支援をした日本人への感謝の言葉を述べた。

政府に逆らえば、正式な裁判もなく刑務所に

 「人権問題は世界の問題であり、国際的な連携が必要です。(日本の人々は)台湾の民主化運動において大きな貢献がある」

 1945年の日本の敗戦の後…

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