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郵便局クラスター、共用の携帯端末など介した接触感染か 保健所調査

新型コロナウイルス

原口晋也
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 長崎県佐世保市佐世保郵便局で、配達員74人全員が感染者または濃厚接触者と判断され、郵便物の配達が大量に滞った問題で、立ち入り調査をした市保健所は、配達員らが共用する郵便かばんや携帯端末機を介した接触感染とみていることが分かった。

 佐世保郵便局では、今月3日に配達員2人の感染が判明した後、総務部の2人を含む計14人が感染。感染した配達員12人のほか、62人の配達員全員が濃厚接触者とされ、2週間の自宅待機を余儀なくされた。このため郵便物の配達が滞り、その数は最大時の14日には12万8千通に達した。

 市保健所が6日に立ち入り検査をしたところ、配達員らが食事をとる休憩室の仕切りなど基本的な感染対策は取れていた。郵便物の仕分けも配達地区ごとに班を分けて作業するため、レイアウト上、棚で仕切られた空間だった。

 こうした状況を踏まえ、市保健所は、複数の班にまたがる集団感染はくしゃみなどによる「飛沫(ひまつ)感染」の可能性は低いと判断。さらに調査を進めた結果、郵便物を入れるかばんや配達状況を記録する携帯端末機が班をまたいで共用されていることから、ウイルスを含む唾液(だえき)などの付着した物を触ることによる「接触感染」の可能性が高いとの見方を強めている。

 市保健所の担当者は「飛沫感染ならば、一緒に食事をしたというような濃厚接触か、それ以外の一般的な接触かの区別がつけやすいが、接触感染はそうした区別をするのが難しい」と説明する。

 その結果、検査で陰性だった配達員62人も「その後発症する可能性があるとみて、濃厚接触と捉えるのが妥当」と判断。同郵便局に2週間(9月20日まで)の自宅待機を要請し、局もこれを受け入れたという。

 日本郵便九州支社(熊本市)は、正常化は27日ごろと見込んでいたが、滞留していた郵便物は当初の想定より早く配達でき、解消に向かっているという。(原口晋也)

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