まさかスアレスが… 痛恨ドローも阪神・矢野監督「踏みとどまった」

KANSAI

内田快
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 (23日、プロ野球 阪神タイガース3―3中日ドラゴンズ)

 ここまでセーブがかかった機会で登板すること33回。一度も失敗したことはなかった。2位阪神にとって、スアレスは「送り出したら俺の仕事はほぼほぼ終わり」(矢野燿大〈あきひろ〉監督)という絶対的な守護神だ。

 この日の出番は3―1の九回。だが、「悪夢」のような展開が待っていた。

 中日の先頭・京田陽太に右翼線への二塁打を許すと、堂上直倫(なおみち)、大島洋平と連打され、リードはあっという間に1点に。1死を奪ったが、一、三塁から代打・福留孝介に左越えの同点二塁打を浴びた。申告敬遠で満塁とし、三ゴロ併殺プレーで引き分けに持ち込むのがやっとだった。

 最速159キロとスアレスの球速は十分だったが、威力がいつもほどではなかったか。矢野監督は「スアちゃんがいなかったらこの位置(順位)にいないんでね。年間通して完璧っていう選手は誰もいないので」とかばった。ただ、シーズン佳境のしれつな優勝争いの中で、ほぼ手中にしていた勝ち星を落としたのは痛すぎる。

 この5戦、チームの得点は1、1、3、1、3。深刻な「タイムリー欠乏症」(井上一樹ヘッドコーチ)だ。リードを保って守護神につなぐ――という必勝パターンが、1試合とはいえ崩れたショックも計り知れない。

 24日からは、3位巨人との3連戦。監督は「調子がどうこう言うてる場合じゃない」。新たな不安を一つ抱えて東京に乗り込むことになった。(内田快)

 与田監督(中) 九回に4安打を集めての引き分けに、「選手がよく負けなかった。ああいう粘りが出たのはよかったですね」。

 福留(中) 九回にスアレスから同点二塁打。「結果を考えずに積極的に打っていった。たまたま俺が打ったけど、みんなが流れをつくってくれた」

 矢野監督(神) 九回に同点に追いつかれたが、「ぎりぎり踏みとどまってくれた。負けるのと引き分けではぜんぜん違う」。

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