百貨店名乗る電話→店に問い合わせて詐欺と確認 局員がきかせた機転

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高原敦 福井万穂
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 ニセ電話詐欺を防いだとして福岡県警久留米署は17日、久留米南町郵便局の課長代理・柿本浩史さん(48)に感謝状を贈った。詐欺に気づいていない高齢女性を説得し、ほかの金融機関にも事情を話して口座を止めてもらうなど機転や行動力が評価された。

 署や柿本さんによると、8月20日午後3時ごろ、近くの70代の女性が同局を訪れ、「ATMにスキミングの機械が付けられているのでは」と尋ねてきた。

 事情を聴くと、この日、百貨店の店員を名乗る人物から「カードが不正使用されて高額利用されている」「銀行協会に連絡してほしい」という電話が自宅にかかったという。女性は動揺し、郵便局のATMを使った際にカード情報が抜き取られたと思い込んでいた。

 柿本さんは詐欺だと直感。女性は当初信じてくれなかったが、百貨店に自ら問い合わせ、女性に電話をしていないことを確認。本人に伝えて説得した。女性が郵便局や別の銀行の口座の暗証番号などを電話で伝えていたことも分かったため、銀行にも連絡。郵便局ともども口座を利用停止にし、被害は出なかった。

 柿本さんは「金融機関にとってお客の財産を守るのは使命。普通のことをしただけです」と話している。

 久留米署管内では、今回のようなニセ電話詐欺とみられる不審電話が急増。9月は17日時点で既に30件以上確認されているという。俵積田政志署長は「詐欺と見破って被害を防げたとしても警察に110番してほしい。付近に犯人がいる可能性がある」と呼びかけている。(高原敦)

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