(原点を詠む)地球環境との調和 「第3幕の幕開け」

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歌人・高田ほのかさんが詠むタガヤの原点とは

 まっ白なヒールを履いて踏みだした第三幕は地球のにおい

 神田尚子社長の仕事の原点は、おばあさまが履いていたハイヒールにあるという。「祖母は戦争で夫を亡くし、大手企業を定年まで勤め上げたキャリアウーマンでした。ヒールを履いて颯爽と歩く後ろ姿を見て、幼心になんてかっこいいんだ!と。私も自分の足でキャリアを積んでいきたいという憧れの象徴が祖母のハイヒールだったんです」

タガヤの二代目社長として、婚礼貸衣装業専門だったタガヤをチャペル運営、式場のプロデュース、写真・映像制作など、ウェディングの総合演出企業へと発展させた。

 2020年には地球環境と調和した企業活動を展開するため、SDGs(持続可能な開発目標)に基づき一般社団法人日本ノハム協会を設立。運営する式場では地産地消の食材を調達、プラスチックストローを紙ストローに、ストーブは廃材を利用したペレットタイプに買い替えた。

 「消費行動が変われば企業が売るものも変わってくる。一人ひとりがSDGsの視点を持つことが大切なんです」。自社の強みを生かし、SDGsを経営に取り入れることこそが中小企業が発展していく武器になると強く語る。

 「ノハム協会の設立は、私にとって人生第3幕の幕開けだと感じています。祖母は100歳まで生きました。私も長生きして、未来の子どもたちが豊かに暮らすことのできる地球にしていきたい」

 神田社長は今日もヒールを鳴らし、自らの足で未来の地球をつくってゆく。

     ◇

 タガヤ 1974年創業。本社は京都市中京区。ウェディング事業を中心に衣装、旅行、写真映像、WEBマーケティングなどの事業を幅広く展開。京都市大阪市神戸市の3カ所のチャペルを運営するほか、4店舗の貸衣装店やレストランなどを手がけている。従業員数は約300人。

千年先に残せる関西の財産に

 短歌は1300年以上前から絶えず詠み続けられている日本の伝統文学です。日本語が一番美しく輝く五七調のリズムは、長い時間を生き抜いてきた強さを持っています。歌を詠むことは、自分を見つめ直したり、励まし合ったりすることのできる機会となり、コロナ禍で多くの人たちの関心を集めています。

 関西は世界で活躍する企業を多く生み出してきましたが、そこには起業や成長に向けて乗り越えてきた努力や苦労があります。歌人の高田ほのかさんは数珠つなぎで紹介を受けた様々な経営者に企業の「原点」を取材し、短歌にしてきました。それを発信することで、「コロナ禍に生きる関西の人たちや将来起業しようとしている若者たちの活力にしたい。千年先に残せる関西の財産にできれば」と話しています。

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連載高田ほのかの原点を詠む

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