スギHD新社長が描く成長戦略 ワクチン便宜問題は「信頼回復する」

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根本晃
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 ドラッグストア「スギ薬局」を展開するスギホールディングス(HD)。1店の薬局から約1400店に育て上げた創業者の思いを引きついだ、若き新社長が描く未来像は。

<すぎうら・かつのり> 創業者で前会長の杉浦広一氏の長男。岐阜薬科大薬学部を卒業後、米製薬大手ジョンソン・エンド・ジョンソンを経て、2006年にスギ薬局(現スギHD)入社。18年にHD副社長に就任し、21年5月から社長。モットーは「今を一生懸命生きる」。42歳。

 ――年間100店以上の新規出店を続け、現在は東名阪エリアを中心に約1400店舗を構えています。これ以上の需要はあるのですか。

出店、もっと密度濃く

 「まだまだ出店の余地があります。主な収益源に物販と調剤関係がありますが、調剤の既存店売上高の伸び率は2桁以上です。お客様がより利用しやすい拠点で専門性の高いサービスを提供することで、さらに伸びていくと認識しています」

 「エリアとしては現在展開している地域に、もっと密度を濃く出店していく方針です。一番店舗数の多い中部は、愛知県でさらにシェアを高めたい。岐阜や三重にも余地があります。関西でもシェア首位の地区があり、好調です。関東は相対的に店舗数が一番少ないのですが、非常に大きな市場があります。また地域の方々の健康・医療を支えていく拠点として、郊外型店舗を8割とする比率は維持します」

同じ志の会社と積極的に協業

 ――ドラッグストア業界は競争が激化しています。M&A(企業合併・吸収)などの再編構想はありますか。

 「機会があるならば、M&Aに限らず積極的に協業したいと思っています。(病気予防から治療、介護など顧客のあらゆる健康状態で接点を持つ)トータルヘルスケア戦略は、もはや我々だけでは実現できません。同じ志の会社であれば、拠点が多い方が取り組みのスピードは速くなります」

 ――スーパーやコンビニなど異業種との戦いもあります。

 「地域の医療・健康を支えるのがドラッグストア業界だけとは思いません。この業界でも食品を重視する企業があり、我々のようにヘルスケア志向の企業もある。よく言われますが、同じ業界で二極化しているわけです。業界の市場規模がどこまで拡大するかということよりも、ヘルスケアのニーズに向き合うプレーヤーがどれだけ増えるかに関心があります」

 ――20年に台湾、21年に…

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