不要不急、3密、コロナ言葉を3割が「説明・言い換えを」 世代で差

神宮桃子
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 「不要不急」「コロナ禍」「3密」など、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い多用されるようになった言葉は6割程度の人に浸透する一方、説明や言い換えが望ましいと考える人も3割超いる――。そんな結果が文化庁が24日に発表した2020年度の「国語に関する世論調査」で明らかになった。感染対策のメッセージなどとして短期間で広く使われるようになった言葉が、意味が分かりにくいまま使われ続けてきた様子がうかがえる。

 調査は今年3月に行い、全国16歳以上の3794人が答えた。新型コロナの影響で従来の面接から調査票の郵送に方法を変えた。

 新型コロナ関連で使われるようになった八つの言葉について、「この言葉をそのまま使うのがいい」「この言葉を使うなら、説明を付けたほうがいい」「この言葉は使わないで、ほかの言い方をしたほうがいい」のうち、考えに最も近いものをそれぞれ尋ねた。

 「ウィズコロナ」を除く七つの言葉で「そのまま使うのがいい」の答えが5割を超えた。特に「不要不急」(67・2%)と「コロナ禍」(66・8%)は6割台後半だった。一方、「ウィズコロナ」は「そのまま使うのがいい」と答えたのは29・7%で、「説明を付けたほうがいい」と「ほかの言い方をしたほうがいい」を合わせると、7割近い人がそのまま使わない方がいいと答えた。

 年齢別に見ると、16~19歳で「ソーシャルディスタンス」や「ステイホーム」を「そのまま使うのがいい」と答えたのが約8割なのに対し、70歳以上では3~4割程度にとどまり、世代間で差が見られた。

 文化庁の担当者は「長いカタカナ語は特に、高齢の人がそのまま使うのに抵抗がある」とみている。

 調査では、マスクの着用やウェブ会議といった生活の変化がコミュニケーションにどう影響を与えているかも探った。

 「マスクを着けると話し方や態度などが変わることがあると思うか」の問いに、62・4%が「あると思う」と答えた。変わることがあると思う点を複数回答で尋ねると、「声の大きさに気を付けるようになる」(74・1%)、「はっきりとした発音で話すようになる」(57・5%)が多かった。

 パソコンやスマートフォンなどを使い、ビデオ通話やウェブ会議、オンライン授業に参加したことが「ある」と答えたのは46・2%で、「ない」(53・2%)が上回った。「ある」と答えた人にウェブ会議などで気を付けていることを複数回答で聞いたところ、「自分が話すタイミングに気を付けるようにしている」(58・4%)が最も多かった。(神宮桃子)