さよならアタックチャンス、ついに最終回 逆風の長寿番組はいま

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西田理人、土井恵里奈
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 この番組とさよならする日が来るなんて。日曜の昼の「顔」として46年。「アタックチャンス」の決めぜりふを聞くのは、9月26日が最後となる。向かい風の吹きすさぶ長寿番組はいま。(西田理人、土井恵里奈)

「パネルクイズ アタック25」(テレビ朝日系)が、ついに46年の歴史に幕を下ろします。最終回は、9月26日午後0時55分からの1時間スペシャル。また記事後半では、打ち切りが相次ぐ長寿番組のいまを解説します。

 赤緑白青に分かれた4人が、早押しクイズで25枚のパネルを奪い合う――。初代司会に児玉清さんを迎え、「パネルクイズ アタック25」(ABCテレビ制作、テレビ朝日系)が始まったのは1975年。当時は、「アップダウンクイズ」(TBS系)や「クイズタイムショック」(テレ朝系)などクイズ番組の全盛期で、多くは視聴者参加型だった。アタック25も一般から募集。解答者同士が、駆け引きを繰り広げるスタイルで人気を集めた。

 その後、芸能人を起用するクイズ番組が主流となるなか、視聴者参加型を守り続け、これまでの出場者は9千人以上にのぼる。

予測不可能な展開を呼んだ、あのルール

 オセロのように25枚のパネルを取り合うことで、解答者はクイズの知識や勝負師のセンスが問われることに。「お手つき」覚悟の早押し競争も、視聴者の目を引き付けた。そして、パネルを消して終盤の大逆転を可能にするあのルール。「アタックチャンスのもたらす予測不可能でスリリングな展開が、長年の人気を支えてきたのでは」と同番組の秋山利謙プロデューサーは推測する。

 一般教養を問うクイズ番組ゆえ、出題に際しては何よりもバランスが重要視される。そのために12人の問題作家が、隔週で30問ずつ自作のクイズを持ち寄り、良問を厳選してきた。

 ただ近年は、よりマニアックな知識を問うクイズ番組が台頭。アタック25の視聴率は5~6%台で、ピーク時の24・2%(1979年、関西、ビデオリサーチ調べ)に比べると大幅に下がった。若年層向けのコンテンツ強化へとかじを切る放送業界の流れの中で、視聴者の高齢化やマンネリ化も指摘されており、幕引きを迫られる形となった。

 後継を託されたのは、人気急上昇中の7人組アイドルグループ「ジャニーズWEST」。昨秋から関西ローカルの深夜帯で放送されていた冠番組「あなたの代わりに見てきます!リア突WEST」が全国進出を果たす。メンバーが2人ずつ毎週ロケに行き、体を張って世の謎に突撃するバラエティーだ。

 メンバーの神山智洋さんは「“日曜の顔”になることへの責任感もありますが、これまでと変わらず面白いことをワンチームでがんばっていきたいです」とコメント。重岡大毅さんも「ジャニーズWESTらしさが詰まった番組で、自信を持って『見てください!』と言えます」とPRする。

 アタック25の最終回は9月26日午後0時55分から。「史上最強のチャンピオン決定戦」の1時間スペシャルだ。過去にトップ賞に輝いた歴代王者の中から、予選会を勝ち抜いた12人がスタジオに集結。早押しクイズで決勝ラウンドに進んだ4人が解答席に座り、おなじみのルールでパネルを奪い合う。司会は、2015年に3代目に就任した俳優の谷原章介さんが務める。

逆風の中の長寿番組 キーワードは「U49」

 「長寿番組=安泰」の図式は、もう通用しないかもしれない。「メレンゲの気持ち」「とくダネ!」「ちちんぷいぷい」――。今年は数々の歴史的番組が引退した。

 「うちはずっと続く番組だと思っていました」と、アタック25の番組プロデューサーの秋山さんは話す。「終了を知った時は、本当にびっくりしました」

 ABCテレビの山本晋也社長は7月、定例会見でこう説明した。

 「若年層のターゲットを考え…

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