シリア、人口の6割が食料難 内戦勝利ほぼ確実なアサド政権だけど

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ダマスカス=北川学
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 中東シリアで食料品が高騰し、庶民が苦しんでいる。米国の制裁に加え、経済的な結びつきが強い隣国レバノンの混乱で自国通貨が暴落したことが響いた。アサド政権は内戦での勝利をほぼ確実にしたものの、経済運営でつまずいた。(ダマスカス=北川学)

肉も野菜も「とても買えない」

 7月下旬に記者が訪れた首都ダマスカスのバーブスリージェ市場。コロナ禍もあってか人通りは少なめだ。香辛料のにおいが漂う通りを進む。トマト、キュウリ、ズッキーニ……。青果店にみずみずしい夏野菜が並んでいた。

 「昨夏よりも40~60%は値上がりした」と店主は話した。夏野菜の産地は100キロほど離れた南部ダラア周辺。軽油が高騰し、トラックによる輸送コストを押し上げた。

 「とても買えない。昔は物価も安くて暮らしやすかったのに……」。品定めしていた無職アリ・アルアリさん(67)が嘆いた。手にしたレジ袋には別の店で買ったオリーブ、ヨーグルト、チーズが入っている。計1万2千シリアポンド(公定レートで525円)。妻と娘ら家族6人が3日間で食べ切る量だという。

 月額8万5千ポンド(372…

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