図書館・図書室、子どもの本スペースの工夫は 東大とポプラ社が調査

松本紗知
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 小さな子どもやその保護者がより本を楽しめるよう、全国の公立図書館・図書室はスペース作りにどんな工夫をしているのか。各館の取り組みを写真とともに紹介し、分類・解説した「写真でみる公立図書館・図書室の乳幼児・保護者のためのスペース事例集」が、東京大学大学院の発達保育実践政策学センター(Cedep)のホームページ内特設サイト(http://www.cedep.p.u-tokyo.ac.jp/projects_ongoing/poplar/casestudies_spaces/別ウインドウで開きます)で公開されている。

 事例集は、Cedepとポプラ社の共同研究の一環で作られた。全国の公立図書館・図書室を対象に2020年秋に行った調査で、子どもの本・絵本スペースの写真を送ってもらうよう依頼。204館から写真の提供を受けた。

 例えば「靴を脱いで利用する」ことを小さな子どもにも分かるように絵で表した貼り紙や、子どもの目線に合わせた高さの本棚、積み木やぬいぐるみといったおもちゃも貸し出して本と一緒に楽しめる乳幼児スペースの例などを紹介し、これらがなぜ子どもたちにとってよい環境といえるかも解説している。

 研究メンバーの一人、秋田喜代美・東京大学名誉教授は「図面ではなく実際の写真を集めた点、子どもとその保護者の目線で分析した点、大きな図書館から小さな図書館まで対象にした点に、今回の調査の特長がある。図書館はもちろん、幼稚園や保育園の絵本コーナーなどでも参考にしていただける工夫が多く含み込まれている」と話す。(松本紗知)