パラ活躍とは無縁の被害者も 栄光の陰にやりきれない惨禍の数字

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記者コラム 「多事奏論

 衝撃映像は脳裏にこびりつく。

 最近だと、米軍の撤退でタリバンが権力を握ったアフガニスタンから脱出しようと米軍機にしがみついた人が、離陸後に振り落とされた映像だ。上空から落ちていく豆粒のような物体が、人間だと信じたくなかった。

 命を落とした一人は将来有望なサッカー少年で、外国でのプレーを夢見ていたことを同僚が取材した記事で知った。

 ちょうど、東京パラリンピックの開幕を控えたタイミングだった。アフガニスタンの少年が夢を絶たれた8月16日、私は国際パラリンピック委員会(IPC)のクレイグ・スペンス広報責任者から「アフガン全土の空港が封鎖されている。残念だけれど、アフガン選手団は東京に来られない」と聞き、記事にしていた。

 幸い、アフガニスタンの2選手は欧州経由で来日し、パラリンピックに参加できた。大会後の身元の安全も心配ないという。非運のサッカー少年との違いを思う。

 

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