高速道でも広がる可搬式オービスの取り締まり 神出鬼没で予告なしも

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遠藤美波
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 スピード違反を自動で取り締まる装置「オービス」の可搬式を全国の警察が導入している。小型で持ち運びできるため、狭い通学路などで使えるのが利点だが、最近は高速道路でも「神出鬼没」の取り締まりに使われるようになっている。

利点は狭い道路での取り締まりだが

 兵庫県丹波篠山市の舞鶴若狭道で、ある日の午後、トンネルを出て約1キロの路肩に、警察官たちが三脚を組み立て始めた。上には箱形のカメラとスピードガン。15分ほどで「可搬式オービス」ができあがった。カラー撮影できる最新式だ。

 オービスのそばをトラックや乗用車が次々と走っていく。県警の担当者は「思わぬところで取り締まりができるのがメリット」と話した。

 これまで高速道路では、特定の場所に設置された「固定式」での取り締まりが主流だった。ただ、オービスがある場所を把握してその付近だけ速度を落とすドライバーもおり、取り締まりの効果は限られる。

 老朽化も課題だ。兵庫県内には設置から約40年経ったものもある。警察庁によると、固定式は現在、全国に約400台設置されているが、この5年間で100台近く減った。

 代わりに導入されているのが「可搬式」だ。速度超過の車両を検知して自動で撮影する点は固定式と同じだが、半径1メートルのスペースがあれば置くことができる。この数年、各地の警察が住宅地の生活道路や通学路などでの取り締まり強化に使っている。

 活用が広まったのは、大津市で2019年5月、車同士の事故の巻き添えで散歩中の保育園児ら16人が死傷した事故の後だ。速度違反が原因ではなかったが、通学路の安全対策をはかる中、警察庁が可搬式の全国への集中配備を進めた。通行する車のスピードを抑える効果も報告されている。

 一方、兵庫県警によると、県内で昨年、高速道路等で事故死した9人のうち、5人は速度超過が原因とみられる事故だった。このため県警は今年4月、高速道路でも「可搬式」を導入し、7月からは固定式を設置できないトンネル内での取り締まりも始めた。

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