イーストウッドがベルトルッチが 感動的なモリコーネ賛歌、映画に

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小原篤
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コラム「シネマ三面鏡」 小原篤

 冒頭、知的な風貌(ふうぼう)の老人が家の床に寝転がって風変わりな体操をする。今度は立ってオーケストラを指揮するように手を振る。イタリアが生んだ映画音楽の巨匠エンニオ・モリコーネ(1928~2020)だ。その作品と生涯を紹介するドキュメンタリー映画「ENNIO」を、11日まで開催されていた第78回ベネチア国際映画祭で見た。メインのコンペティション部門ではなかったが、陶然となるほど素晴らしい2時間48分だった。

 驚いたのは作曲風景。資料に囲まれた机に向かい、黙々とペンを走らせ、オーケストラのスコアを書き進めていく。「ピアノもなしにどうやって?」という問いには「私には音楽が聞こえる」。「ああ、メロディーが聞こえるのか?」「違う! 音楽全体が聞こえるのだ」

 「西部劇にオペラ的な音楽を…

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