伊勢湾台風で犠牲の子を追悼 東海市・名和小で慰霊祭

嶋田圭一郎
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 1959年9月26日に東海地方を襲った伊勢湾台風から62年を迎えるのを前に、児童らが犠牲になった愛知県東海市立名和小学校(児童855人)は24日、校門脇の慰霊碑「友情の塔」を前に慰霊祭を開いた。児童らは黙禱(もくとう)した後、「仲良く、助け合い、励まし合って生活する」と誓い合った。

 伊勢湾台風では海岸堤防が決壊し、名和小で児童25人、地元の上野中学校で生徒4人が死亡。2年後、29人の名前を刻んだ高さ5メートルの「友情の塔」が建てられた。名和小は毎年、慰霊祭を開き、児童に「命の大切さ」「友情を大切にする心」「災害に対する危機意識」を伝えてきた。

 今年は新型コロナウイルス対応の緊急事態宣言下のため、各学級代表の児童約60人だけが碑を囲み、折り紙などで作った花束やメッセージボードなどをささげた。ほかの児童はライブ映像を教室で見守り、名和小から72年に分離した緑陽小の5年生86人も視聴した。

 あいさつに立った名和小6年で児童会長の加藤未千明さん(12)は「台風だけでなく異常気象による大雨でたくさんの人たちが被害を受けている。日ごろからいろいろな対策をとり、大切な命を守る心がけを常にしていく」と述べた。(嶋田圭一郎)