ゴルフクラブの「おさがり」いかが バブル期以来のブームが後押し

諏訪和仁
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 自宅で眠っているゴルフクラブを譲ってくれませんか――。京都の嵯峨・嵐山の山手にあるゴルフ練習場「高雄ゴルフクラブ」が26日まで、会員にこんな呼びかけをしている。集めたクラブは初心者にプレゼントする。道具をそろえるハードルを下げて、コロナ禍でのゴルフ人気を後押ししようとする取り組みだ。

1回目は939本、希望者多数で抽選も

 「バブル期以来のブームがきている」

 高雄ゴルフクラブの担当者はこう話す。新型コロナウイルスの感染拡大で、屋外で「3密」を避けて楽しめるスポーツとして、ゴルフを始める人が増えているという。

 ただ、ハードルの一つが、クラブが高価だということだ。そこで、ゴルフ愛好家から不要になったクラブを集め、これから始める人に無償提供しようと考えた。

 この「クラブおさがりキャンペーン」は2回目。今春、1回目を始める前は「ただで持ってきてくれる人がいるのか」と、担当者も「まったく自信がなかった」。しかしふたをあけてみると、939本も集まった。持って来るのは年配の愛好家が多く、中には30本ほど持ってきた人も。

 集まったクラブは、セットや単品、左利き用、女性用と分けて写真を撮ってクラブ内に貼り出した。最近ゴルフを始めた人たちから申し込みを受け付け、希望多数になった場合は抽選して計約80人に無償提供した。若者や女性が多かったという。

ゴルフ場利用者、6カ月連続で前年増

 経済産業省の統計によると、ゴルフ練習場の利用者数は2018年の1918万人を底に増加が続く。特に20年は、19年に比べ約1割増の2128万人。2千万人を超えたのは13年以来だ。最新の7月の統計でも利用者は増えており、13カ月連続で前年同月を上回った。ゴルフ場の利用者も、今年7月は前年同月より15%増え、6カ月連続で前年同月より多かった。

 2回目のキャンペーンは8月下旬に開始し、9月24日時点で約670本集まったという。担当者は「自分にはいらないものでも、他の人にとっては必要なものだったりする。『おさがり』にクラブを寄せる人も、もらう人も喜ぶし、私たちも心温まる。全員が笑顔になれる仕組みだと思います」と話す。(諏訪和仁)