連合の次期会長候補にJAM芳野氏浮上 初の女性会長の可能性
労働組合を束ねる中央組織、連合の次期会長に、芳野友子副会長(55)が昇格する案が浮上した。週明けにも会長候補を決める連合内部の委員会にはかられる。芳野氏に決まれば、連合初の女性会長となる。
芳野氏は、ミシンメーカーであるJUKIの労組などを経て、金属・機械系中小企業の労組などでつくる産業別組織JAMの副会長も務める。JAM出身の連合会長も過去に例がない。
内部委員会が27日にも人事案を固め、28日の中央執行委員会で了承を得て、10月に開かれる定期大会で決定する運び。9月30日までの告示期間にほかの候補者が立候補すれば、選挙戦になる可能性も残る。
連合会長人事をめぐっては、全日本運輸産業労働組合連合会(運輸労連)の難波淳介・中央執行委員長(62)の就任も一時有力視されたが出身産別が反対し、人選が難航していた。(藤崎麻里)
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- 【視点】
連合というと、政治記者出身の私などはどうしても政治路線に注目してしまいますが、そもそもがボトムアップを重んじる労働組合の集合体です。まず官公労と民間労組は違うし、民間労組の中でも産業別、労組別にそれぞれ利害が異なり、歴史もカルチャーも違う。
- 【視点】
連合の発足から約30年、巨大労組は今、非常に難しい局面にあると感じています。とりわけ、高木さん、古賀さん、神津さんの歴代3人の会長時代は、小選挙区制度による政権交代への期待と失望という世論と向き合ってきました。連合とは何か、というグランドデ