高1自殺「いじめ原因」 男子生徒の遺族、三重県と元生徒4人を提訴

岡田真実、菊地洋行
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 2018年に三重県立高校1年の男子生徒(当時16)が自殺した問題で、男子生徒の遺族が今年8月、生徒らによるいじめが原因だったとして、県や加害者とみられる元生徒4人を相手取り、約7370万円の損害賠償を求めて津地裁に提訴したことがわかった。10月21日に第1回口頭弁論が開かれる。

 訴状によると、男子生徒は上級生から身体をたたかれたり、部活のLINEグループで人格を否定するような言葉を投稿されたりしたという。また、遺族側は男子生徒から相談を持ちかけられた教諭が、積極的な対応をしなかったと指摘。教諭の注意義務違反と男子生徒の自殺には因果関係があると主張している。

 県教育委員会の第三者委員会は、昨年3月の調査報告書で、LINEでのやりとりなど6件について、自殺と因果関係が認められるいじめと認定した。一方、遺族は加害者とされる生徒への聞き取り調査をしていないことなどを不服として再調査を要望。県は別の第三者委員会を設置し、再調査を進めていた。

 木平芳定・県教育長は24日の定例会見で、「将来ある高校生が自ら命を絶った。ご遺族に心からお悔やみを申し上げたい」と述べた。その上で、男子生徒が所属していた部活動の顧問の教諭について「そこまで注意義務違反があったのか、因果関係を検討した上で口頭弁論に臨みたい」とし、県教委として裁判で争う考えを示した。(岡田真実、菊地洋行)