トランプ氏の票、逆に減る 不正主張受け共和党がアリゾナで「監査」

ワシントン=大島隆
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 米アリゾナ州で、昨年の米大統領選挙の結果を共和党が独自に検証した「監査」結果が24日に公表された。選挙で不正があったという根拠のない主張を受けて行われたものだったが、大規模な不正の証拠は示されず、バイデン氏が勝利した結果は覆らなかった。逆に再集計で、トランプ氏の票がわずかながら減る結果となった。

 アリゾナ州最大の都市フェニックスを含むマリコパ郡では、州議会上院の過半数を握る共和党が主導し、裁判所の許可を得て、独自に選挙結果を再調査していた。再調査で実際の業務を請け負った「サイバーニンジャズ」社に選挙監査の実績がないことや、同社の代表がトランプ氏の不正主張に同調していたこともあり、「正当な監査とは言えない」との批判が出ていた。

 同社の報告によると、再調査した得票数は、バイデン氏が99票増えた一方、トランプ氏は261票減った。二重投票などの疑いが排除できない票が一部にあると指摘したものの、不正の証拠は示されなかった。州議会上院のカレン・ファン議長(共和党)は、選挙結果が変わらなかったことを州司法長官に報告した。

 米国では、同じように共和党主導で監査をする動きが、ペンシルベニア州など複数の州に広がっている。ただ、先行事例となったアリゾナ州で共和党が期待した結果にならなかったことで、他州の動きにも影響しそうだ。(ワシントン=大島隆