フロイドさん事件、元警官の被告が控訴の意向 裁判所の不手際を主張

ニューヨーク=藤原学思
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 米ミネソタ州でジョージ・フロイドさん(当時46)が殺害された事件で、禁錮22年6カ月の判決を受けた元警官のデレク・チョービン被告(45)が、控訴する意向を地元の裁判所に伝えた。裁判手続きや陪審員の行為をめぐり、裁判所に不手際があったとしている。

 チョービン被告は4月、陪審員12人の全員一致で有罪となり、6月に量刑を言い渡された。今月23日付の書面では、裁判所の変更や陪審員の隔離の申し立て、再審請求などを拒否されたことについて「裁判所は裁量権を乱用した」と主張。14の「問題点」を挙げて控訴の妥当性を訴えた。

 ミネソタ州司法当局は取材に「現在、被告の申し立てを精査している」と回答した。被告は現在、州内の矯正施設に収容されている。別の書面によると、弁護士はついていない。公選弁護人を申請したが断られ、私選弁護人を雇う金銭的な余裕もないという。

 事件は現場にいた少女がスマートフォンで撮影。ソーシャルメディアで米国内外に拡散され、ブラック・ライブズ・マター運動が広がる契機になった。(ニューヨーク=藤原学思