ズリズリ…開かぬマンホールに苦戦 災害時の「給水栓」 使い方は?

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木村俊介
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 地震が起きて断水、自宅に備えていた飲料水も残り少ない――。そんな事態に備え、名古屋市はすべての市立小中学校に「地下式給水栓」を設置している。市職員らではなく、地元住民らで開栓するという。どう開けるのか。

 名古屋市千種区にある「水の歴史資料館」。建物の脇に、「地下式給水栓」の文字が浮かぶマンホールがあった。「これです」。名古屋市上下水道局の柴田葉二・防災危機管理室長が言う。

 地下式給水栓は、地域の防災拠点となる名古屋市内のすべての市立小中学校にある。同局によると、市内に378カ所。愛知県内の清須市あま市の一部などを含めた給水区域内で数えると計397カ所にある。周囲の歩道に設置されているケースが多いという。

開栓には専用の道具セット

 開けるには専用の道具がいる。防災倉庫など学校によって置き場所は異なるが、セットの中身は変わらない。

 まず、安全確保のためにマンホールの周りに赤いコーンを立て、黄色と黒のポールで囲う。

 次に、靴の上から履き、つま先を守る保護具を付ける。動かしたマンホールで足を痛めないようにするためという。

 マンホールを引っ張り出す十字の形の鉄製の器具を持つ。マンホールには二つの小さい穴と、一つの大きい穴がある。まず、小さい穴に器具を入れ、マンホールを少し持ち上げておく。長い間、使われないと、マンホールと道路の隙間に砂や泥が入り込み、踏み固められて固着していることもあるからだ。

 大きな穴に器具を差し込み、さあ、いよいよだ。

 「手前に引いて下さい」

 そう言われても、マンホール…

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