バーチャルイベントの実証実験 コロナ禍で模索 戸田市

堤恭太
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 埼玉県戸田市はコロナ禍での新しいイベントの形を探るため、仮想空間を使ったバーチャルイベントの実証実験を25日、行った。参加者は仮想空間上の分身「アバター」になり、展示会場やビーチなどがあるバーチャル島で様々な体験をした。26日も開かれる。

 新型コロナウイルスの感染拡大で同市でもふるさと祭りや花火大会といったイベントが次々と中止になっている。そこで、人の移動もなく密にもならないバーチャル空間でのイベント開催を模索することになった。

 今回の実証実験は伊藤忠テクノソリューションズ東京都港区)のバーチャル空間サービス「CTC Digital Base」を活用した。アバターになってバーチャル島に上陸し、そこに設定された様々な会場でイベントに参加したり、遊んだりできる。

 展示会場では市内14社がブースを設けた。不動産・建設業のニッケンホールディングスのブース内に入ると企業説明の動画が見られたり、クリックすることで必要な資料を手に入れられたりできる。また、商談スペースに入ると同社の担当者と周囲に聞かれない環境で会話ができる。

 ビーチに行くとボートに試乗でき、灯台に上ると島全体が見渡せる。ダンスホールではツイストやサンバなどをアバターを使って踊ることができる。

 展示会場のシステムはかなり有効な手段になりそうだ。アバターで島内を歩き回れるのも楽しい。だが、イベントや遊びなどはゲームなどがどんどんリアルになっている中でどう展開するかが課題になりそうだ。

 今回は市民約250人が参加する予定だ。市デジタル戦略室は参加者からの感想や意見を集約して次の展開を考えていくとしている。(堤恭太)