「野球がしたくてもできなくなることがある」 オリックス・宗の一発

佐藤祐生
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(25日、プロ野球 オリックスバファローズ3―2東北楽天ゴールデンイーグルス)

 熱い思いのこもった一発だった。オリックスの2番打者、宗(むね)佑磨は一回1死、先制ソロを右越えにかっ飛ばし、チームを勢いづけた。この試合、25歳には絶対に勝たなければいけない理由があった。

 前日24日、3学年下の外野手、西浦颯大(はやと)の引退が発表された。昨年11月に見つかった股関節の骨が壊死(えし)する難病と闘いながら、復帰をめざしていた。自身は横浜隼人高、西浦は高知・明徳義塾高の出身。今季は三塁手として出場を続けるが、昨季までは外野も守り、高卒出身同士、しのぎを削ってきた。「めちゃくちゃいい選手。負けていられないなと思っていた」

 この日、試合前の円陣で言った。「彼みたいに野球がしたいと思っていても、できなくなってしまうことがある。熱い気持ちを持って、一試合一試合、取り組んでいって下さい」

 軽快な守備と勝負強い打撃でチームに欠かせぬ存在となった左打者は、1打席目でキャリアハイとなる6号本塁打を放って、思いを形にした。「残念だけど、彼はすごく努力していたし、頑張っていた。彼の分も全員で勝利を積み重ねたい」。優勝をめざす理由が一つ増えた。(佐藤祐生)

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 中嶋監督(オ) 1点差で辛勝。「向こうも必死で来るし、こっちも必死で守る。そのせめぎ合い。何とか我慢してやっていきたい」

 山本(オ) リーグトップを独走する15勝目。「個人よりも、チームの成績をすごく意識している。とにかく勝ち続けたい」