ドレスとともにメモ書き「ふわり」 ミリ単位の技術、新婦に届いた

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野口陽
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「ドレスのバイヤー、接客担当者と私たちは一体なんです」。これから貸し出されるドレスが並ぶアトリエで=横関一浩撮影
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凄腕しごとにん

ハツコ エンドウ ウェディングス銀座 アトリエマネジャー 和田まゆみさん(52)

 ウェディングドレスを仕上げてきた。一着ずつ、特別な日のために。

 貸し出されるドレスの調整、管理をしている。新婦の接客担当者からのオーダーに従い、挙式の約2週間前から作業は始まる。ミリ単位で「正解」を探す作業だ。

 新婦の体に合わせてドレスを直し、最も美しく見えるバランスを実現しなければならない。内側に入れるパットや綿は位置、厚さで見え方が変わる。人の体は左右対称ではない。片方だけを補正したり、その人だけのパットを作ったりする。

 胸元のボリュームを出すことで細く見せたり、重いドレスを支えるウエストが太く見えないよう背面を補強したり。様々なテクニックがある。デザイン、生地の素材や色にあわせ、何十種類もの糸やパーツを使い分ける。

 手がけるドレスはオートクチュールなど一級品が大半。難しいのは、直しすぎるとデザイナーが意図したデザイン、ラインを崩すことにもつながりかねないことだ。

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ドレスをチェックする和田まゆみさん=横関一浩撮影

 レース部分を詰めるとラインが崩れやすい。だから一カ所でなく数カ所を少しずつ詰めていく。縫い目を入れてはいけない場所もある。新婦が歩きやすいようスカート内部のチュールという土台を上げる時は、表面のラインを変えないよう気を遣う。

 レンタルドレスだから、もちろん裁断はできない。サイズが大きい場合はベルトを内側に付けて締めることもある。

 「新婦を輝かせるためにどう…

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