習近平氏が台湾・国民党の新主席に祝電 「統一への協力に期待」 

台北=石田耕一郎
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 台湾の最大野党・国民党で新たに主席(党首)に選ばれた朱立倫(チューリールン)氏に対し、中国共産党習近平(シーチンピン)総書記が26日、祝電を送った。「台湾海峡(中台)の平和と国家の統一、民族復興に向け、両党が、台湾の独立に反対する共通の政治的基礎のもとで、協力することを期待する」とした。中国と距離を置く民進党の蔡英文(ツァイインウェン)総統を牽制(けんせい)する狙いがあるとみられる。

 朱氏は2015年5月、当時の国民党主席として北京を訪れ、習氏と会談している。いったん主席を退いた後、25日の主席選で返り咲いた。祝電を受けて26日、「近年は民進党政権のもとで『反中』政策が取られ、両岸(中台)の情勢悪化をもたらした。台湾独立に反対する考えのもと、互いの違いを尊重しつつ、協力を深めたい」と回答した。

 関係者によると、習氏は民進党の蔡氏が過去に総統選で2回当選した際や、朱氏の前任主席が選ばれた際には、祝電を出していないという。習氏は今回の祝電で自身の肩書を、中国の元首「国家主席」ではなく、党のトップ「中国共産党総書記」とした。(台北=石田耕一郎)