政治は豊かに? ジェンダー政策で読みとく総裁選初の「女性2人」

会員記事自民党総裁選2021

高木文子 松山紫乃 中村真理
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 29日投開票の自民党総裁選は候補者4人中、高市早苗総務相野田聖子幹事長代行の女性2人で初めて男女同数による討論会や懇談会が各地で続いている。

 高市氏は「強い日本経済を取り戻す」と経済政策を軸に掲げ、安全保障では「日本自身が一定の打撃力を持っておくことは必要。人工衛星無人機、情報収集能力をいかに高めて守るか。場合によっては反撃をするかについても日米同盟が非常に重要」(24日の討論会)と訴える。

 ようやく推薦人20人を確保した経緯の野田氏は「四半世紀前から、私は人口減少が国家の危機だと言ってきた。4度目の挑戦で話せる場に出ることができた」(20日の地方議員との意見交換)と派閥政治が前提の仕組みに疑義を唱える。「有権者は男女半々。同じになることで政治のバランスがうまれてくる」(18日の討論会)と子どもや障害者、地方の農業、在住外国人とどう向き合うかなどで独自の発信を続ける。

 地方議員からは、安全保障や国家論が焦点だとして「もう少し国家論を訴えて。攻めになっていない」(北海道)。一方で「選択的夫婦別姓やこども庁は賛成。人権尊重の政治をやりたい。でもアベノミクス、タカ派の外交・安全保障も賛成でクロスして悩ましい。すべてを満たす候補者がいない」(東京)と心情を話す人も出ている。(高木文子)

初めて複数の女性が立候補した自民党総裁選。政治とジェンダーに詳しい専門家は、どうみているのでしょうか。

 女性の政治リーダー養成をめざす一般社団法人「パリテ・アカデミー」で共同代表も務めるお茶の水女子大の申琪榮(シンキヨン)教授(ジェンダー政策)は、男女2人ずつとなった総裁選を「構図自体は良いこと」とみる。

多様な意見、多様な議論は「女性が2人出た成果」

 「多様な意見や政策が右から左まで見えるようになり、議論ができたことは、女性が2人出た成果だと言えるでしょう」

 《野田氏 総裁になったら人…

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