横断歩道に高低差、交通事故防げ スピードの出しすぎ防ぐ「ハンプ」

大山稜
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 横断歩道での交通事故を防ごうと、警視庁や国土交通省は、車の減速を促すために横断歩道の路面に凸状の傾斜をつける「ハンプ」を設置する取り組みを進めている。歩道が少し高くなり、車側から歩行者を見やすくする効果も見込まれるという。

 国交省と各自治体は今夏、二十余の都道府県でハンプを設置。設置前後の交通状況を定点カメラで比べ、効果を検証したうえで、全国への拡大を目指している。東京都内では、港区芝浦4丁目の児童が多く通る通学路に、可搬型のハンプが設置された。

 警視庁交通規制課などによると、ハンプは、強化ゴム性で長さ8メートル、高さ10センチほど。路面と横断歩道に高低差をつけることで、歩行者と車、相互がよく見えるようになる▽スピードの出し過ぎを抑止する▽横断者がいた際の車の一時停止を促進する――などの効果が期待されるという。

 24日昼過ぎには、三田署員がハンプが設置された道路を利用するドライバーにチラシを配布し、スピードを出しすぎないように注意を呼びかけた。

 この場所は学校や保育施設が近くにあり、「キッズゾーン」になっている。署によると、散歩する親子連れや通学する児童が多い半面、信号を避ける抜け道にもなっていて、速度を落とさずに走る車も少なくないという。

 日本自動車連盟(JAF)が昨年、全国で信号機のない横断歩道の一部を抽出し、通行した車9434台を対象に行った調査では、渡ろうとする歩行者がいた際に一時停止した車両は21・3%に過ぎなかった。都道府県別でみると、東京は6・6%にとどまり、最も悪い宮城(5・7%)に次いで2番目の低さだった。(大山稜)