チャーチルと菅首相、退陣は同じでも 評価分ける「説得と連帯」

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編集委員・駒野剛
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記者コラム「多事奏論」 駒野剛

 死者1万7千人以上、新規感染者は減少傾向だが重症者が多く、終息の見通しが立たないコロナ禍の最中に菅義偉首相は政権を放り出す。感染症に立ち向かう主要7カ国の中で指導者が去ったのはトランプ前大統領が選挙で敗れた米国と、連立の混乱でコンテ前首相が辞任したイタリアがあり、ドイツメルケル首相も退任を表明しているが、病に倒れた安倍晋三氏に続いて指導者2人が退陣するのは日本だけだ。

 タカ派の人たちは、平和憲法を大切に思う多くの日本人を「平和ボケ」と揶揄(やゆ)してきたが、いまここにある危機に職責を全うできない指導者こそ国難に対応できない、むしろ平時仕様の人だったのだろう。

 危機に立ち向かう指導者の条件は何か。

 1940年5月10日早朝、ドイツの機甲部隊がオランダベルギーに侵入、進撃を続けているとの急報が英国に入った。

 ヒトラー率いるナチスドイツ

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