タブレット端末を「文房具」に ICT教育モデル校が挑む新しい授業

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力丸祥子
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 福島県内の県立高校と特別支援学校高等部では来春入学する1年生から自分で用意したタブレットなどのキーボード付き端末を授業で使うようになる。県教育委員会がめざすのは、「文房具のようにICT(情報通信技術)を活用する学び」。モデル校では一足早くICTの可能性を探る様々な取り組みが始まっている。

 「友だちが納得する説明ができて、初めて自分の理解だからね。情報を整理して、見せ方も工夫しよう」

 光南高校(矢吹町)の1年生の教室で6月、社会科の鈴木博幸先生が生徒たちに語りかけた。

 この日の課題は「ヨーロッパの征服によってアメリカ大陸はどうなったのか」。生徒が向かうのは紙のノートではなく、キーボード付きタブレット端末だ。

 授業の冒頭、先生が学習支援アプリで各生徒の端末に課題のスライドを送信。生徒たちはスライドに「黒人奴隷」や「植民地」などの用語を盛り込みながら、解答を打ち込む。出来た人からアプリ上で「提出」すると、瞬時に黒板のホワイトボードに映し出され、みんなと共有された。

 この日、最初に「提出」した小針綸夏さんは「先生の板書を待つ時間もない。自分のペースで課題に取り組むことができ、勉強がはかどる」と話す。

 光南高校では今春から、全ての教室にプロジェクターとホワイトボードが配備され、ほとんどの授業でICTを活用している。教職員にも1人1台の端末が配布され、職員会議もペーパーレスだ。

 郡司完校長は「ICTの活用で問題集型ではない、生徒が考え、解説し、表現する時間をしっかりと確保する授業が展開できている」と話す。

 伊達市の保原高校では英語の…

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