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ピアニスト辻井伸行さん演奏会、観客は小学生 即興にどよめきも

河合博司
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 世界的な人気ピアニストで視覚障害者辻井伸行さん(33)が24日、山梨県富士河口湖町の勝山小中学校体育館を訪れ、町の3校の小学生約280人にピアノ演奏を披露した。コロナ禍の子どもたちの気持ちを解きほぐそうと、町が演奏会で町を訪れていた辻井さんに依頼した。

 最初の披露曲は、辻井さんが高校生の時に自作した「川のささやき」。児童の感想は「春の桜が散る感じ」「澄んだきれいな湖を連想した」。辻井さんは「大好きな人と散歩し、山から吹いてくる風を連想して下さい」と話し、もう一度、同じ曲を演奏した。

 辻井さんは即興演奏にも挑戦。児童は「富士山のきれいな雰囲気」「運動会で演技が成功した喜び」などとリクエスト。辻井さんが即座にメロディーを奏でると、児童から驚きのどよめきが広がった。

 約1時間の演奏会の最後には、児童の質問に答えた。大嵐小5年の柴田優水輝(ゆずき)さんが「どうして鍵盤の位置がわかるのですか」と尋ねると、辻井さんは「大好きなピアノは私の体の一部です」と答えた。(河合博司)