大谷、10勝目ならず 今季中の登板「どうなるかまだ分からない」

アナハイム=坂名信行
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 大リーグ・エンゼルスの大谷翔平は26日(日本時間27日)、本拠でのマリナーズ戦に「2番・投手」で先発出場し、7回1失点で勝敗は付かず、10勝目はならなかった。1918年のベーブ・ルース以来となる「2桁勝利、2桁本塁打」の快挙はまたも達成できなかった。

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 大谷が投げたこの試合の105球目だった。

 1―0の七回1死走者なし。それまで効果的に凡打を誘っていたスライダーが浮いた。飛球は右翼席へ飛び込む同点ソロ本塁打。大谷は唇をかみ、うなずくようにして悔しさを打ち消そうとした。「打たれる球を打たれたなと。でもそのあとを抑えないと、という感じでした」と振り返った。

 七回、ベンチで打席の準備をしていた大谷は、2人前の打者で攻撃が終わるとバットをたたきつけて悔しがった。自分が打席に立って何とかしたかった気持ちもあっただろう。会見では「もっといい内容で終われるところを同点に持ち込まれた。もう少し改善できた」と理由を説明した。

 この試合は今季の本拠最終戦とあって、詰めかけたファンのテンションは高かった。「いい形でホーム最終戦を締めくくりたかった。(ファンには)フラストレーションがたまる試合ばかりで申し訳ない」と低迷するチームの思いを代弁した。

 今後の登板はあるのか。マドン監督はこれまでに「次回(26日)の投球内容次第。まだ決めていない」と話していた。

 疲労を考慮しての登板間隔を考えれば、今季最終戦の10月3日のマリナーズ戦がラストチャンスになる。ただ、チームはプレーオフの進出の可能性はなく、投げる必要はない。試合後の大谷は「まあ、体と相談して。今日も結構投げているので、どうなるかまだ分からないと思います」と言った。

 打者としても本塁打争いの渦中にいる。MVPの呼び声も高いが大谷自身は反応しない。「自分を自分で評価しないと決めているので。高く評価されることは光栄。残る結果はベストを尽くした先にある」とシーズンの残り試合を見据えた。(アナハイム=坂名信行)