ファーウェイ副会長帰国、ドローンで演出 夜空に描かれた愛国ムード

北京=林望
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 米司法省との司法取引カナダ当局から釈放された中国通信機器大手、華為技術ファーウェイ)の孟晩舟副会長の帰国を、中国側が「中国人民の勝利」(新華社通信)と盛んに演出している。25日夜、孟氏を乗せたチャーター機が降り立った広東省深圳市では300機のドローンが「お帰りなさい」といった文字を浮かび上がらせた。

 中国メディアによると、25日夜、孟氏の飛行機を迎えるようにドローンの群れが飛び立ち、「お帰り孟晩舟」「故郷の月があなたを照らしています」といったメッセージを夜空に描いた。市内の超高層ビルにも、同様のメッセージが映し出された。

 真っ赤なワンピースで空港に降り立った孟氏は、出迎えた支援者らを前に「(中国国旗の)五星紅旗がある所には信念の灯台がある。信念に色があるなら、それは中国の赤色だ」などと、時折、声を詰まらせながらあいさつした。

 国営メディアはこうした様子を盛んに報道。2018年に米当局に詐欺罪に問われてカナダで拘束され、米中対立の象徴となった孟氏の釈放実現について、新華社通信は「重大な国家的アクションであり、中国人民がつかんだ重大な勝利だ」と、愛国色を帯びたトーンで伝えた。(北京=林望)