フォロワー急増の高市氏、「応援団」の投稿内容は 総裁選SNS分析

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 29日に投開票される自民党総裁選では、候補者がこれまでにない熱心さでSNSに取り組んでいる。中でも力を入れる高市早苗総務相のアカウントはフォロワーが急増する一方、SNS上の「応援団」による他候補への攻撃が過熱。候補者自らが火消しに回る一幕も見られた。新たな「主戦場」で、どんなことが起こっているのか。

 SNS分析ツール「ブランドウォッチ」で、総裁選告示日の17日から25日までの9日間に各候補者のフルネームがツイートされた回数(リツイートを含む)を調べてみると、高市氏が127万件で最も多かった。高市氏の10倍を超える242万のフォロワーを持つ河野太郎氏は121万件で、野田聖子氏は20万件、岸田文雄氏は11万4千件だった。

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自民党総裁選告示日の9月17日から25日までの、4候補のフルネームを含むツイート数(リツイートを含む)の変化。SNS分析ツール「ブランドウォッチ」を使って抽出した

 高市氏は11日、2年8カ月ぶりにツイッターを再開。総裁選への出馬表明前の9月初めに5千件弱だったフォロワーは、約40倍の21万件に急増した。高市氏は、出演するテレビ番組を見た人に「#高市観た」のハッシュタグの利用をお願いしたり、ツイッターでの拡散を意識した選挙ポスターのような画像を自身の総裁選特設サイト内に設けたりするなど、SNSを駆使して支持拡大に熱心に取り組む様子がうかがえる。

 一方SNS上では、高市氏の「応援団」を自称する支持者らが他候補を攻撃する投稿も目立っている。

 ツイッターのアカウント名やプロフィル欄で各候補の支持を明示しているアカウントを調べたところ、高市氏が200件超と、約30件の河野氏、1桁台だった岸田氏と野田氏を大きく引き離していた(20日現在)。

 「高市応援団」のアカウントの傾向を調べるため、これらのプロフィル欄をテキストデータ化し、コンピューターの自然言語処理技術を使って頻出の単語をみてみると、名詞では「日本人」(32回)、「反日」(24回)、「憲法」(23回)、「愛国」(8回)などの言葉が並んでいた。登場する人名では、本人の名前を除くと安倍晋三前首相の「安倍」(16回)、米国のトランプ前大統領の「トランプ」(7回)が上位に入った。

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ツイッターのアカウント名やプロフィル欄で高市氏への支持を明示した約200のアカウントを対象に、自然言語処理技術を使ってプロフィル欄の中の言葉を自動収集。登場頻度が高い言葉ほど大きな文字で表した

 また、こうした高市氏支持を明示する200件超のアカウントについて、告示日の17日から20日までの4日間の計3万8千件のツイート内容(リツイートを含む)を自然言語処理を使って分析したところ、「#高市早苗氏を初の女性首相へ」など、「女性」という言葉が約1900件。国名では「日本」(約7900件)に次いで多かったのが「中国」(約3300件)で、「守る」(約1400件)「防衛」(約1千件)と、国防に関する言葉も目立った。

 人名では、高市氏の名前を除くと河野氏への言及が最も多かった。「河野」の登場回数は約9300件で、岸田、野田両氏の6倍弱に上った。大半は河野氏に対する否定的な意見へのリツイートで、「#河野太郎を総理大臣にしてはいけない」というハッシュタグは約680件確認できた。

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高市早苗氏が自身の総裁選特設サイトに用意した、ツイッターでの拡散を意識した画像=高市氏の総裁選特設サイトから

 こうした動きを受けて高市氏は20日、支持者による政策批判を超えた他候補への罵詈(ばり)雑言があるとの報告を多く受けているとした上で、「総裁選は議論していく場でもあり、例え正反対の意見であっても尊重しあう場です。各候補者も、その支援者も決して敵ではありません。他候補への誹謗中傷や恫喝(どうかつ)や脅迫によって確保される高市支持など私は要りません」などとツイートし、支持者らに節度ある行動を求めた。

 一方、河野氏を応援すると明…

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