「接待相手はNTT」デジ庁が認める 支払いは半年後、平井大臣から

平井恵美、中島嘉克
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 デジタル庁は27日、過剰接待で事務方ナンバー2の赤石浩一・デジタル審議官(58)を懲戒処分とした問題で、3回の会食がいずれもNTTによるものだったと認めた。うち2回は平井卓也デジタル相が同席し、赤石氏は「費用は大臣が支払うと思っていた」と説明したという。平井氏は実際にNTT側に約22万円を支払ったが、その日付は接待から半年以上後だった。

 デジ庁は赤石氏の処分(減給10分の1、1カ月)を24日に発表したが、接待をした事業者の名前を明らかにしていなかった。情報の開示が不足していると報道各社から求められ、27日に再度説明の場を設けた。

 デジ庁によると、赤石氏は内閣官房イノベーション総括官だった昨年9、10、12月に1回ずつ、NTTから飲食代や土産代、タクシー代などとして計約12万円の接待を受けた。このうち10、12月は平井氏と今年9月1日付で退職した向井治紀氏(当時は内閣官房IT総合戦略室幹部、現デジ庁参与)が同席。NTT側の参加者は澤田純社長だった。費用は今年6月21日にNTTから請求があり、平井氏がその日のうちに3人分を支払ったという。

 デジ庁はNTTを赤石氏や向井氏の利害関係者ではないとしているが、国家公務員倫理規程では利害関係者以外からでも社会通念を超える接待を受けることを禁じている。両氏は会食の費用を平井氏が支払うと思ったと説明しているが、実際の支払いは会食から半年以上たっており、実質的な接待とみなした。一方、平井氏の行動は大臣規範には抵触していないという。

 平井氏とNTTとの会食については、今年6月23日に週刊文春の報道で発覚していた。平井氏は当時の閣議後会見で費用について「私と同席していた事務方の分をきっちりと支払っている。先方からの請求どおり、割り勘として問題のないようにきっちり払った」と強調していた。

 ただ、その日付は明らかにしておらず、今回のデジ庁の説明でこの会見の4日前だったことが判明した。この日は、週刊文春から平井氏側にこの問題についての問い合わせ取材があった日だったことも認めた。(平井恵美、中島嘉克)

 デジタル庁が高額接待の相手について3回ともNTTであると明らかにしたことについて、NTTは27日、「詳細は差し控えるが、幹部との会食があったのは事実だ」と認めた。そのうえで、「国家公務員倫理法の認識が甘く、大変反省している。会食ルールを徹底し、再発防止に取り組んでいく」などとした。