日銀短観9月調査、景気「足踏み」か 民間14社予想

小出大貴
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 日本銀行が10月1日に公表する9月の全国企業短期経済観測調査(短観)で、景気の「足踏み」が裏付けられるとの見方が強まっている。民間調査会社14社の業況判断指数(DI)の予測は、製造業、非製造業とも前回6月から大きく変わらなかった。新型コロナウイルスの感染拡大などが影響しているとみられる。

 DIは景気が「良い」と答えた企業の割合から「悪い」とした割合を引いた指数。民間14社の予測の平均値は、代表的な指標の大企業・製造業のDIがプラス14で、9ポイント改善した前回6月と同じ値。経済が本格的に再開する欧米などからの需要が堅調な一方、資源や原材料の価格高騰に加え、感染拡大による東南アジアの工場の閉鎖で部品の供給が滞ったことなどがマイナス面に働いているとみられる。ただ、各社の予想は10~18と幅があり、コロナの影響を各企業がどう見るかで、数値は大きく変わりそうだ。

 大企業・非製造業の予測は平均で0と、5四半期ぶりにプラスに転じた前回を下回る。感染拡大で飲食や宿泊業が一層冷え込むとみており、総じて前回の回復基調が一服すると予測する。三菱UFJリサーチ&コンサルティングの小林真一郎氏は「製造業では、部品調達に支障が出ている自動車産業の停滞が目立つ。非製造業では、繁忙期の夏に国内で感染が拡大したことが痛手になっている」と話している。(小出大貴)