第5回「ママはがんっていう病気」2人に伝えた ずっと愛情残したくて

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編集委員・田村建二
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もっちゃん、こっちゃんは、みどりさんにたびたびくっついて、甘えた=2019年11月10日、家族提供
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だいすきノート 第5話

 スキルス胃がんと診断されたみどりさんは、32歳だった2019年11月、慶応大病院を退院した。

 週に1度、外来に通い、治療を受けた。夫のこうめいさん(37)が車を運転し、付き添った。

 みどりさんは元気に見えたが、腫瘍(しゅよう)マーカーを見ると、抗がん剤はあまり効いていないようだった。

 主治医の浜本康夫さん(50)は、抗がん剤を別の種類に変えた。効かないまま放っておくと、症状が急に悪化する恐れがあると判断した。

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腰の痛みのため、みどりさんは体を伸ばして眠ることが難しかった。ベッドを起こし、クッションを敷いて姿勢をつくった=2019年11月20日、家族提供

 11月21日、みどりさんが治療室で点滴を受けていると、看護師長だった近藤咲子さん(65)=21年3月退職=がやって来て言った。

 「双子の子どもちゃん、どうしてる?」

 4歳だったもっちゃん、こっ…

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