引退するドイツのメルケル首相の後継を決める連邦議会選挙(総選挙)が26日に実施され、中道右派のキリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)が過去最低の得票率で敗北した。ただ、第1党となった中道左派の社会民主党(SPD)との差はわずかで、双方が政権樹立に意欲を燃やす。「ポスト・メルケル」が決まるまで、連立交渉は数カ月かかるとみられる。投票率は76・6%だった。
国民的人気のメルケル氏が選挙の顔にならない影響は大きかった。CDU・CSUの得票率は24・1%と、4年前の前回から約9ポイント減。対して低迷を続けたSPDは5ポイント以上増やし、25・7%とした。首相候補のラシェットCDU党首の支持率が、現役の財務相兼副首相であるSPDのショルツ氏に大差をつけられたのも響いた。7月にラシェット氏が大洪水の被災地で取り巻きと談笑している姿を撮られて以来、党の支持率も落ち込んだ。
メルケル政権の16年のうち…
【10/25まで】すべての有料記事が読み放題!秋トクキャンペーン実施中!詳しくはこちら