寒い避難所でも快適に 不用羽毛リサイクルで寝具

唐沢俊介
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 不用になった布団などの羽毛をリサイクルし、災害時に避難所で使う寝具をつくって被災地に届ける取り組みを、盛岡市の企業が始めた。製作や届けるための資金をクラウドファンディング(CF)で集める。

 企画したのは、岩手県奥州市の重泉(しげいずみ)愛さん(27)。寝具会社の「やよいディライト」に勤務している。

 重泉さんは、宮城県涌谷町の出身で、石巻市の高校に通っていた。高校1年生のときに東日本大震災が発生。友人の多くが被災し、避難所で凍える寒さを経験した人もいた。一方、重泉さんは自宅が内陸部にあったため、家も家族も無事だった。「周りがつらい思いをしているのに、自分は家で家族と過ごせた。ずっと罪悪感があった」。その時から抱えていた思いが、今回の発案につながった。

 寝具は掛け布団としても使える寝袋とブランケット。保温性・吸湿性に優れ、季節を問わずに使用でき、洗濯も可。避難所で重宝されるとみて、県内に行き渡らせることを目指す。

 今回のCFでは60万円を集め、寝袋とブランケットそれぞれ10枚ずつ製作し、まずは大槌町役場へ贈る。寄付金額に応じて寝具を返礼品とする。その後は店舗で販売し、1枚売れるごとに、1枚を市町村に贈る。

 寄付はCFサイト「いしわり」(https://ishiwari.iwate.jp/pj/IswI1960339別ウインドウで開きます)で。募集は11月14日まで。問い合わせは、同社(019・681・7878)へ。(唐沢俊介)