「大変な混戦」独総選挙が投開票、メルケル首相後の政治は

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聞き手・野島淳 聞き手・森岡みづほ
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 ドイツ総選挙が投開票され、中道左派社会民主党(SPD)が第1党になった。引退するメルケル首相が所属する中道右派キリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)は、わずかな差で敗れた。

 選挙結果をどう見るのか。ドイツ政治の今後は――。ドイツと日本の専門家に聞いた。

議論は国内問題に終始 ミュンヘン大のクラウス・ゲツ教授

 ドイツは欧州連合(EU)の大国だが、選挙戦で外交問題の議論は乏しく、国内問題に終始した。

 社会民主党(SPD)は最低賃金の引き上げといった分かりやすい政策を掲げ、自党に最も競争力がある福祉政策を強調した。緑の党気候変動という国際的な問題で、ドイツが何をするべきかに力を入れた。

 問題はキリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)だ。最終的にラシェット氏をメルケル氏の後継の首相候補に決めたのは4月で、時間がかかり過ぎた。明確なテーマを掲げるSPDや緑の党に対し守勢に回り、党の売りの経済財政や安全保障、EU問題などを十分に訴求できなかった。

 連立交渉は長びくだろうが、新政権はインフレ対策や持続可能な財政、増税の是非など、目前の課題にすぐ取り組まねばならない。

 EUの政策も重要だ。米国や…

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