カナダ人2人の解放は「病気が理由」 中国外務省

北京=高田正幸
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 カナダ当局に身柄を拘束された中国通信機器大手・華為技術ファーウェイ)の孟晩舟副会長兼最高財務責任者(CFO)の釈放とほぼ同時に、中国当局が拘束していたカナダ人2人が帰国したことについて、中国外務省の華春瑩報道局長は27日、「病気を理由に保釈申請があり、許可した」と説明した。孟氏釈放の引き換えとする「人質外交」の見方を否定した形だ。

 2人はベルギーのシンクタンク職員で、外交官として北京のカナダ大使館で勤務経験もあるマイケル・コブリグ氏と、ビジネスマンのマイケル・スパバ氏。2人は2018年12月、孟氏の逮捕直後に中国当局に拘束された。カナダ側は「政治圧力」として中国が恣意(しい)的に2人を拘束したと指摘していたが、中国側は「司法機関の判断」と否定していた。

 華氏は27日の会見で、孟氏拘束は「中国公民に対する政治迫害事件」で、カナダ人2人の拘束とは性質が異なると主張した。中国メディアの報道を引用する形で「2人は罪を自供していた」とも語った。

 中国の検察当局は2人を刑法の「国外組織のために国家機密を探知した罪」などで20年6月に起訴した。このうちスパバ氏には先月、懲役11年と5万元(約85万円)の没収、国外追放の判決が言い渡されている。(北京=高田正幸)