背中を押した本田圭佑のつぶやき バスケ日本代表・辻直人の決断

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聞き手・辻健治
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 Bリーグ創設前の日本リーグ時代から川崎ブレイブサンダーズ(当時は東芝)一筋だった辻直人(32)がこの夏、移籍した。それも昨季9勝46敗とリーグで唯一、勝利が2桁に届かなかった広島ドラゴンフライズへだ。日本代表にも選ばれるシューティングガードは広島で何を目指すのか。新天地での意気込みを聞いた。

川崎での立場が変化

 ――ファンは引退するまで川崎でプレーすると信じて疑わなかったのではないでしょうか。

 「川崎は大好きだったけれど、自分は本当にバスケットを楽しめているのか、川崎から出るべきなのではないかと考え始めました。これまでも何度か移籍するタイミングはありました。それでも川崎に残る選択をしてきたし、引退するまで川崎にいると思っていました。20代半ばだったら今回のような移籍は考えなかったと思います」

 ――決断するまで時間はかかりましたか。

 「年明けから3、4カ月は迷いました。自分が成長したい、バスケット以外の活動も含めて自分の価値を高めたい、そして自分に対する評価はどうなのか。この三つを考えました。今年で32歳を迎えて、僕のピークはこれから3~4年。年齢的にもチャンスで、成長できるタイミングかなと決めました」

 ――一番の理由はなんでしょうか。

 「自分自身がもっと成長したいと考えたからです。ビッグクラブになった川崎で、常勝チームの一員になれたけれど、役割も徐々に変わってきて『僕じゃなくてもできる立ち位置なのでは』と思うようになってしまいました。強いチームでプレーするのも楽しかったです。でも、自分が成長することがバスケットをしていて一番楽しい時間だと思ったのがきっかけ。広島で現役を最後まで続ける覚悟で来ました」

グサーッと来た言葉

 ――今回の移籍を後押ししたきっかけもあったそうですね。

 「ちょうど(サッカーの)本…

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