滋賀県警本部長「おわびを申し上げる」 元看護助手の無罪否定主張で

安藤仙一朗
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 滋賀県の湖東記念病院で2003年に死亡した男性患者への殺人罪で服役後、再審無罪となった元看護助手の西山美香さん(41)が国と県に計約4300万円の国家賠償を求めた訴訟で、県が無罪判決を否定する内容の書面を大津地裁に提出したことをめぐり、県警の滝沢依子本部長は28日、県議会で「西山さんをはじめ関係者の心情を害し、おわびを申し上げます」と謝罪した。

 県議会の本会議で、松本利寛議員(共産)が書面の作成理由や見解などを質問した。滝沢本部長は、今回の訴訟で、西山さん側の主張と県警の認識が必ずしも一致しない部分があったと説明し「必要な主張を行うが、書面の表現に不十分な点があり、訂正する」と述べた。

 昨年3月の再審判決は、患者が病死した可能性を指摘し、「殺害されたという事件性が証明されていない」として西山さんに無罪を言い渡し、確定した。ところが、県は今月15日に提出した国賠訴訟の準備書面で「(患者を)心肺停止状態にさせたのは原告」と主張。無罪判決を否定した。

 三日月大造知事は17日に臨時の記者会見を開き「西山さんの心を深く傷つける極めて不適切な表現があった」と謝罪。書面の内容を事前に把握していなかったと説明し、修正する考えを示した。(安藤仙一朗)