ノーベル賞、2008年以降15人受賞 一方で低下する日本の研究力

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桜井林太郎
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 2008年以降、日本の自然科学系のノーベル賞受賞者は15人で、米国に次ぎ、世界トップクラスの「成果」をおさめてきた。

 ノーベル賞は各賞で最大3人まで選ばれる。08年の物理学賞では、日本が伝統的に得意とする素粒子理論の分野で、南部陽一郎、小林誠、益川敏英の日本生まれの3氏が独占した。この年は、緑色蛍光たんぱく質(GFP)を発見した下村脩氏も化学賞に選ばれ、過去最多の4人が受賞した。

 14年の物理学賞も、青色発光ダイオードの発明で赤崎勇天野浩中村修二の3氏が占めた。また、16年の医学生理学賞では、オートファジー自食作用)の仕組みを発見した大隅良典氏が単独受賞を果たした。

 ただ、喜んではいられない。ノーベル賞の受賞につながる研究成果をあげた年から実際に受賞するまでには20~30年ほどかかっている。つまり過去の科学技術水準の高さを示すものであって、いまの実力を示しているわけではないのだ。

 実際、ノーベル賞ラッシュと…

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