共通テスト「情報」、浪人生に別問題 初出題の25年 文科省方針

桑原紀彦
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 2025年の大学入学共通テストで初めて出題される教科「情報」について、文部科学省は、浪人生向けに別の問題を出題する方針を決めた。現役生として25年の共通テストに臨む学年と、それより上の学年では「情報」の授業で学ぶ内容が異なるためで、この年に限って経過措置として浪人生向けの問題を用意する。

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今年1月にあった大学入学共通テストの会場の様子=2021年1月16日午前、東京都文京区の東京大学

 教科「情報」は、来年度の高校1年生から順次適用される新学習指導要領に基づき、プログラミングやデータ分析などを学ぶ「情報Ⅰ」(必ず履修する科目)と、発展的な内容の「情報Ⅱ」(選択科目)に再編される。一方、今の高1以上が学ぶ現行指導要領では、プログラミング学習やデータ分析は必修でない。

 文科省は、来年度の高1が高3になって臨む25年の共通テストから「情報Ⅰ」を出題科目に加えると今年7月に発表。そのうえで、大学・高校の関係者らと、同年の共通テストでの浪人生の取り扱いについて協議を重ねてきた。その議論が28日までにまとまり、現行の指導要領に基づいた「情報」の問題を浪人生向けに用意し、この問題と現役生向けの問題を選べるようにすると決めた。現役生は、浪人生向け問題を選ぶことはできない。

 指導要領の改訂に伴う浪人生への経過措置をめぐっては、15年の旧大学入試センター試験で、数学・理科で旧指導要領の内容を反映した別の問題が用意されたことがある。

 25年の共通テストでの「情報」の扱いについては現在、国立大学協会(国大協)で議論が行われている。国立大の受験生に対し、従来の5教科7科目に「情報」を加えた6教科8科目を課すのを原則とする案が浮上し、賛否両論がある。国大協は11月にも方針を決める見通しだ。(桑原紀彦)