かんぽ報道で会長厳重注意の議事録 開示訴訟でNHK側争う姿勢

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宮田裕介
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 かんぽ生命保険の不正販売を報じた番組を巡り、NHKの経営委員会が2018年、当時の上田良一会長を厳重注意した問題で、市民ら約100人がNHKと森下俊三・現経営委員長を相手取り、厳重注意の経緯がわかる経営委の議事録の全面開示などを求めて提訴した訴訟の第1回口頭弁論が28日、東京地裁であった。NHKと森下氏は請求の棄却を求め、争う姿勢を示した。

 原告側は議事録などの開示を4月に求めたのに、応じていないのは違法だとして、6月に提訴していた。

 NHK経営委は7月、原告や朝日新聞などの開示の求めに対し、会長を厳重注意した会議の全容を記録した文書を開示。ただ、経営委はこの文書について「公表する議事録とは異なり、内部での作成の過程に位置づけられる資料であり、整理、精査されていないだけでなく、経営委での確認を経ていないもの」と説明している。

 NHK側は訴状に対する答弁書で、この文書が「既に原告らに対して開示され」ているとして、現時点では裁判で争う開示義務がないと主張。森下氏側はこの日の時点で反論内容を明らかにしなかった。

 経営委の議事録は放送法で作成、公開が定められている。原告側が議事録の開示を求めたのに対し、経営委は既に開示された文書を正式な議事録ではないとしている。原告側は既に開示された文書とは別に議事録が存在するのか否かなどを明確にするよう、NHK側に求めた。

 この日は原告らが意見陳述を…

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