京大元教授が図に大量コピペ 熊本地震の論文4本で研究不正37件

野中良祐
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 京都大学は28日、熊本地震(2016年)に関連して林愛明(りんあいめい)・理学研究科元教授が発表した論文4本について、データの捏造(ねつぞう)や改ざんの研究不正があったと発表した。京大は林氏に論文の撤回を求め、28日付で懲戒解雇相当とする処分を出した。

 京大によると、不正を認定したのは、林元教授らが17年から18年に英科学誌などに発表した、熊本地震で現れた断層や亀裂を解析した論文4本。地図上で亀裂の位置を示した点の集まりを大量にコピー・アンド・ペーストしたり、棒グラフの形を書き換えたりするなどの捏造や改ざんが、4本で計37カ所あった。

 京大は、共著者への聞き取りなどから、林元教授が捏造や改ざんを実行したと判断。データを自身の学説に沿うようにする意図があったとみている。林元教授は京大の調査に応じなかったという。

 林元教授は、16年に発表した別の熊本地震関連の論文に研究不正があったとして、19年に停職1年の懲戒処分を受けた後、20年に京大を退職した。野中良祐