獄中のベラルーシ反体制活動家に人権賞、欧州評議会が授与

パリ=疋田多揚
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 欧州諸国などが加盟する欧州評議会は27日、人権保護に尽くした市民の活動を表彰する今年のハベル人権賞を、ベラルーシの獄中の反体制活動家、マリヤ・コレスニコワ氏(39)に授与すると発表した。

 フルート奏者のコレスニコワ氏は、昨年の大統領選後に全国に広がったルカシェンコ大統領の退陣を求める大規模な抗議運動の中心的存在。今月、同国の裁判所で権力強奪の陰謀などの罪に問われ、禁錮11年の判決を受けていた。

 同評議会は授賞理由で「政治的自由を求めるベラルーシ国民の戦いを体現する女性のシンボルの一人だ」とたたえた。

 授賞式は同日、仏ストラスブールで開催中の総会本会議で行われ、本人に代わって同氏のきょうだいが出席。AFP通信によると、同氏の写真を抱えながら「この受賞は、いまベラルーシで起きていることを世界は許容しないというシグナルだ」と語り、ほかの獄中の活動家の名前も一人ひとり読み上げたという。

 コレスニコワ氏は昨年9月、当局に拉致され、頭から袋をかぶせられてウクライナとの国境へ送られた。力ずくでベラルーシ側検問所から押し出されそうになったため、ウクライナ側の検問所が通過を許可できないよう、自らパスポートを破って抵抗。拘束・訴追される道を選んだとされる。

 同賞は今年で9回目。受賞者にはトロフィーや6万ユーロ(約780万円)の賞金が贈られる。欧州評議会は欧州の大半の国やロシアを含む47カ国からなる組織で、ベラルーシは加盟していない。(パリ=疋田多揚)