香川の父「ぶえいさん」 県独立に奔走した中野武営、銅像やお菓子に

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木下広大
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 香川は、全国47都道府県で最も遅い1888(明治21)年に成立した県だ。明治初期には、愛媛県徳島県と一体だった時期が長く、完全な「独立」までの道のりは遠かった。そんな香川の独立に奔走した人物に今、注目が集まっている。

 高松藩士の家に生まれた中野武営(たけなか、1848~1918)。名前の音読みから「ぶえいさん」とも呼ばれた。明治時代に入り、内務省などで中央官吏として働いた後、大隈重信のもと政党の立ち上げに参加。その傍ら、東京株式取引所の要職に就くなど、産業界にも力を強めていった。

 40歳を前に四国に戻り、愛媛県議に選出され、議長に就任。当時、「讃岐」は愛媛県の一部で、これまでも市民の間で独立を目指す動きはあったものの、政府の腰は重く、なかなか実現しなかった。

 そこで動いたのが、中央に太いパイプを持つ武営だった。武営は愛媛県議長になった後、当時の外務相だった大隈ら政府高官に働きかけ、香川独立の根回しをしたとされる。その直後に分県の請願が認められ、香川県が誕生する。

 武営の死後100年となる2018年、武営の活躍を広めようと県民らでつくる「中野武営顕彰会」が発足した。今年9月には、武営の等身大の銅像をつくるための募金を始めた。武営にゆかりの深い高松城周辺に建てる予定で、3千万円を目標に寄付を募っている。同時に、小学生向けの伝記や、武営に関連する資料のデータベースを作ることも構想している。

 顕彰会の佐伯勉会長(82)は、「武営さんは一言で言うと香川大好き人間。しょうゆ豆をあてに酒を飲んだと言われています。その思いが独立へ突き動かしたんでしょう」。銅像を通じて「香川にこんな人がいたと、もっと知られて欲しい」と話している。

 寄付は振り込みで、1口5千円から。問い合わせは松平公益会(087・821・3608)へ。

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 優れた香川県産品を選ぶ今年度の県産品コンクールの表彰式が28日に県庁であった。「食品」「菓子・スイーツ」「一般」「オリーブ」の4部門に計106品の応募があり、最優秀賞と優秀賞がそれぞれ4品選ばれた。

 菓子部門で最優秀賞にあたる…

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